変電所には「配電盤」という設備があります。配電盤は、変電所の遮断器、変圧器等の機器状態を監視しており、機器等の異常を感知すると、電気を遮断するよう機器を制御します。これにより、お客様・作業員の被害を防止し、機器の損傷も低減することができます。今回弊社は、東北新幹線の変電所等の配電盤老朽化による更新工事の設計を行いました。
新幹線の運転に影響させないため、作業ができる時間は非常に限られております。また、万が一工事中に事故や不具合が起こると、新幹線の運転を支障しお客様に大きな影響を与えてしまいます。そのため、作業は迅速且つ正確に行う必要があります。しかし、配電盤から機器へ繋がれる制御回路は数百回線以上あり、1回線ずつ新しくする方法では時間と手間が掛かってしまいます。
そこで「切替中継端子盤」というスイッチ操作で複数の制御回路を切り替えられることが出来る装置を使うこととしました。この装置により作業時間・確認の手間を低減し、更新工事の効率化が期待できます。
事業分野 : 発変電
東北新幹線 変電所監視制御システム更新
担当者の感想
新幹線の電気設備は在来線と設備構成が異なるため勉強することが多かったですが、技術の幅を広げることができました。社会生活の根本を支えているインフラの更新に携わった喜びを感じています。