Company Company 人材育成への取組

NDS中期経営計画2023の重点実施事項に定めている人財育成の推進のために、
弊社が取り組んでいる事柄についてご紹介します。

踏切配線の実習設備を活用した教育の実施

踏切配線の実習設備
踏切制御の設計を行い、設計図面を基に配線図を作成、配線作業を行うことで、踏切制御の仕組みを学習する実習設備です。
踏切保安装置は、大きな事故に繋がる可能性が高い重要設備の為、設計を行うにあたり制御の仕組みをよく理解する必要があります。実物と同じ設備を用いて各設備がどのように動作しているかを見ることで、理解を深めています。
また、実際に配線作業を行うことにより、施工性のよい設計について考える場としても活用しています。

シミュレーターを活用した教育の実施変電所シミュレーターの導入

変電所は、列車の運行に必要な電気を供給する設備です。故障が起きた際は速やかに検知し、事故箇所を特定し電気を止めることで、人体や他設備に影響を与えないシステムとなっております。これらの保護設備は二重に構成されており、隣の変電所や遠方にある指令室と連携した保護システムとなっております。このシステムを理解するため、変電機器メーカーと協力し、変電所の保護システムを学ぶ模擬装置を製作しました。スイッチ・操作画面等は実際の変電所で使われているものと同等で、事故が起きた際の機器・回線及び隣の変電所の状況を画面上で確認できるようになっております。変電所の保護システムを理解することで、設計に生かしてまいります。

配電所電力設備シミュレーターの導入

配電所は、駅等に電気を供給する設備で、停電や故障が起きた場合には、その影響を最小限に抑えるためのシステムになっています。このシステムは複雑な動作をするため、机上で理解することが難しく、私たちはシミュレーターを作成し、システムの動作を模擬的に体験・学習する環境を用意しました。
自分の手で触りながら学習することが出来るため、私たちが設計する設備の機能の理解度を高めることが出来、安全な設備設計が出来るだけではなく、お客様からの様々な要望に応える力を養える効果も期待できます。
変電所シミュレーター
配電所電力設備シミュレーター

3Dプリンターを用いた送電用鉄塔模型を活用した教育

送電線部では、3Dプリンターを用いて鉄塔模型用の部材、ボルトを製作し、組立を行いました。組み立てた鉄塔模型は1/10縮尺のHD型鉄塔と呼ばれ、材料にはエポキシ樹脂を使用し、鉄塔部材696個、ボルト1866本で構成されています。
この模型は、人材育成及び業務に活用されています。
01.技術者教育
  • 部材名称と部材の役割を図面と照合し基本事項を習得する
  • 基本的な鉄塔の形や構造を立体的に見て図面作成の理解度を高める
  • 力の伝達方向や伝わり方を立体的に見て設計の理解度を深める
  • 細部構造(曲げ,欠き等)の必要性,加工方法の教育
  • 安全教育に活用(活線時の昇降塔脚,移動方法,離隔距離等)
02.工法の検討
  • 改造における部材交換時の力学的見地,手順について検討
  • 新工法採用時の手順およびシミュレーション
  • 塔上作業の人員配置,作業者の動線の検討

ケーブルの系統に関する教育の実施

通信機器の仕組みや接続構成を学ぶため、実物を導入し、実際に施工することにより設計を行うための設備への理解深度化を図っています。また、新入社員教育として設計の内容や現場設備調査でのイメージを掴むため、設備を使用して研修を行っています。
最新の設備・工法について、通信機器製造会社様の設備見学等に参加して情報収集を行って、技術習得に努めています。また、社内研修や日本鉄道電気技術協会の通信技術講習会に参加し、技術習得・情報共有も行っております。

新入社員ビジネスマナー研修

会社の一員としての職場生活がスタートし、これからどんな人、仕事に出会いどんなことが待っているのか期待も高まります。仕事を通じて、さまざまなことを教わり、考え、学び、成長していきます。「新入社員ビジネスマナー研修」では、基本を確実に学ぶことを目的としています。

鉄道電気基礎教育

入社後は、技術者として鉄道電気の基礎をNDK技術学園で学びます。技術学園では線路や電気設備、各実習室で技術を習得できるカリキュラムをこなし、知識を身につけます。

CAD研修

新入社員が学ぶ基礎編から、2~3年目で受講する応用編まで柔軟なカリキュラムを用意し、社員のCAD教育に取り組んでいます。

社内勉強会

技術力向上を目指し、上司、先輩が講師となって一年に何度も集中講義が行われます。

オンライン英会話教育

海外の設計業務に携わる機会が増え、コミュニケーションスキルの向上を目的とした英会話レッスンを実施しています。