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今月のひとこと

危機を乗り越え、シェアトップになった石油ファンヒーターメーカーの話

 最近では暖房器具というとエアコンが一般的だが、かつて一般的だった石油ファンヒーターも、寒さの厳しい地域では今でも売れている。その石油ファンヒーターで、11年連続でトップシェアを続けているダイニチ工業という会社も、ヒートポンプ方式の暖房機能を備えたエアコンの登場により、一時期は経営危機に遭遇した。
 経営危機時、売れ残ったファンヒーターの在庫の山を見た専務(現社長)は、「とにかく商品を流通させないと、当社だけでなく協力会社も倒れてしまう」と考え、原価スレスレでの販売を始めた。すると、あっという間に在庫が無くなった。それを見て専務は「石油ファンヒーターの需要が無くなった訳では無く、当社が提供する価格がお客様の価値感に合っていなかっただけなんだ」と考え、ファンヒーターをお客様が満足する値段で提供できるよう、あらゆる手段を使ってコストダウンすることを目指した。
 そのコストダウン方法の一つに、ファンヒーターの通年生産がある。経営危機時までは、12月までにその冬に売れるであろう数量を生産し、1月~3、4月は別の製品を作ったり、ひどい時には自動車会社に期間工として働きに行っていた。それを通年生産にしてコストダウンするために、部品を供給してくれている協力会社に、通年での部品供給と併せて納入価格の低減を要請した。すると協力会社は予想外に、「通年で取引してくれるなら」と納入価格の低減にも快く応じてくれた。協力会社も、需要に波があるのは好ましくないと思っていた。その他のコストダウン施策も効果を発揮し、この会社はシェアトップを続けている。
 このように業務の平準化は、予想の範囲を超えてコストダウンに繋がる可能性が有るので、我々も我々の出来る範囲で、業務の平準化に取り組んでいきましょう。
(テレビ東京 「カンブリア宮殿」より)

常務 浦野純一

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