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今月のひとこと

ローカル線について考える

 私は、ローカル線のテレビ番組を見るのが結構好きです。
 無人駅にスタッフが何日か泊り込んで、どういう人が利用しているのか追跡する番組では、「駅の周りに何もないようなところにいったいどういう人が住んでいるのだろう」と興味津々で見ていると、牧場経営者だったり山奥の一軒家に住んでいる女子高校生だったりといったサプライズがあり楽しいものです。
 また、鉄道写真家が絶景スポットを訪ねたり、呑み鉄旅といった着いた所々で飲み歩くといった番組を見るのも楽しみです。

 ところが先日、ローカル線をテーマにしたシリアスなドキュメント番組を見ました。九州の福岡~大分間を走り夜明駅で枝分かれするJR久大本線とJR日田彦山線という2つのローカル線をコントラストしローカル線の問題を提起する番組でした。
 両線とも1年前の九州北部豪雨により橋の損壊や線路に土砂や流木が流れ込み不通となりましたが、久大本線の方は早々と復旧が進みこの7月14日に全線が開通した一方、日田彦山線はまだ復旧のめどさえたっていません。
 その分かれ道を、この番組では「輸送密度」にフォーカスをあてていました。輸送密度とは、1日1㎞当たりの平均利用者数のことで2,000人が営業収支の目安とされ、久大本線の約4千人に対し日田彦山線は約3百人にすぎず、また復旧費用も久大本線に比べ日田彦山線の方がかなり多額だったため、JR九州も日田彦山線の復旧に踏み切れなかったようです。
 また、両線の沿線住民の様子も紹介し、久大本線の方は日田温泉のホテルのおかみが客足が戻ってよかったと喜ぶ一方、日田彦山線の方は行商の女性が行商もできず病院にも2か月に1回しか通えなくなり困っており、その状況の違いを対比していました。
 不通になっている日田彦山線沿線の自治体の長はJR九州に1日も早い復旧を要請していますがJR九州は単独での復旧は難しく、今後は自治体とともに検討していくようです。

 私などはこれまで気楽に見ていましたが、この番組を通してローカル線のかかえる課題を考えさせられました。

総務部長 川村哲雄

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